融通交渉の自動化 |
融通交渉、自動化の目的は、以下の点です
- 単純な確認作業のアシスト
- 重要な対応の見落としを避けるための厳密な処理
- マッチング相手との交渉に伴うストレスの軽減
具体的な自動化処理のアルゴリズムは、次の手順に基づいています
- マッチング案件から自動化に必要な情報をデータベース(DB)から抽出する
- 抽出した情報を元に、確認事項と融通判定事項を生成する
- 生成した事項により確認ステップに沿って判定処理を行う
しかしながら、このアルゴリズムが期待通りの効果をもたらすか、どうかはまだ不明です。そのため、最適な設定や処理手順を確立するために、充分なフィールドテストを予定しています。
以下の表で想定される確認事項をシミュレーションしましたが、仕様策定が未熟であるため、参考程度にご確認ください。
|
確認ステップ |
確認事項を提示し確認要請 |
融通判定事項により処理 |
1.マッチングのお知らせ |
融通候補者の所在地情報から融通交渉が可能か提示。複数の候補者が存在時も同様の対応 |
指定の所在地で候補者を選定。この選定で複数の候補者が存在しても2のステップに進む |
2.医薬品情報の提示 |
使用期限、梱包状態を提示 |
許容できる仕様期限と梱包仕様で受入れを判定。受入れ可能であれば3に進む。受入れできない場合は調整案を返信して4-2のステップに進む |
3.融通条件の提示 |
貸出期間、交換品を提示 |
返却時期、交換品を照合し受入れ可能では5に進む。受入れできない場合は代替案を返信し4-3のステップに進む |
4.確認事項の調整 |
-1 |
2、3のステップを通過した複数の候補者から一人を特定 |
2と3の判定見直しで、より最適な候補者を選別し回答。判定がができない場合は交渉当事者に対応案を打診 |
-2 |
調整案の検討結果を提示 |
調整案が受入れ可能ならば3のステップに戻る。受入れ不可であれば交渉当事者に対応を打診 |
-3 |
代替案の検討結果を提示 |
代替案が受入れ可能か判定。受入れ可能なら5のステップに進む。代替案が受入れ不可であれば交渉当事者に対応を打診 |
5.融通交渉の合意確認 |
1から4の交渉結果とDBに登録している情報から合意事項のチェックリストを生成し、この合意内容を承認できるか提示 |
1から4の交渉結果とDBに登録している情報から合意事項の判定リストを生成し合意内容に間違い、洩れ、行き違いが無いか確認。交渉当事者に合意判定結果を報告した上で承認するかの判断を仰ぎ回答。合意事項できない場合は再調整ができる2または3のステップに戻る手続きを依頼 |
6.融通契約締結 |
融通契約は5.の合意事項の履行義務、交渉で得た情報の守秘義務、契約締結後に起きたトラブルについての責任所在を明確にした契約書を作成して提示 |
融通契約の締結を自動化するには無理があると思えます。大変重要な手続きなので交渉当事者が直に契約内容を確認する手順とします。契約が可能であれば契約受諾を回答し、不可の場合は融通交渉は消滅 |
7.融通契約受諾後の対応 |
- 合意事項のチェックリストの送付
- 融通契約書一式を作成し送付
- 融通品の送付に必要な交渉当事者の情報を公開
- 融通交渉のサポート終了を通知
|
- 融通交渉合意書に挨拶文を記載すれば契約完了後、自動的に相手側のLINEに送信
- 契約締結後の破棄は交渉当事者間で直に対応が必要
|